ブログネタ
【公式】あなたの街の景色を見せて! に参加中!
映画「燃えよ剣」を見てきました。
いい映画でしたよ~。

岡田准一の演じる土方歳三が、かっこよすぎて泣けました。

ぐんぐん引き込まれて、映画を見ていたら…
あっ! 吉備津神社だ!!

吉備津神社の長い回廊を、土方、近藤、沖田が歩いていました。
京都の一場面として、ここでロケが行われたのですね。
ロケを見たかったなあ。
22366267_s

この長い回廊は、戦国時代、1573~1591年ごろにつくられたもので、
岡山県指定文化財になっています。

また、吉備津神社の本殿・拝殿は、国宝になっています。
5144522_s (2)
現在の本殿・拝殿は、室町時代(1390年)、室町幕府の将軍、足利義満が造営を開始し、応永32年(1425年)に完成した建物です。
本殿は比翼入母屋造という、ここにしかない建築様式で建てられています。
(別名「吉備津造」ともいわれています。)

さすがに、これを映すと、吉備津神社とわかってしまうので、映画には出ていませんでした。

吉備津神社は、昔話の桃太郎のもとになった、
吉備津彦命と温羅(うら)の戦いのゆかりの神社です。
古代、吉備の国では、大和朝廷(吉備津彦)と鉄の文化を持つ民族(温羅)の戦いがあり
敗者の温羅が鬼と呼ばれるようになったのではないかともいわれています。

吉備津神社には、温羅の首が埋まっていると言われる御釜殿や
大吉備津彦が埋葬されているといわれる前方後円墳など
ご紹介したい場所がたくさんあるのですが、
別の機会に記事を書きますね。

さて、「燃えよ剣」のロケは、県内各地の古い街並みを使って行われました。

吹屋ふるさと村もその一つです。
5140006_s
3954074_s
22686584_s

吹屋ふるさと村の特徴は、石州瓦の赤い屋根。
この地方特産のベンガラという赤い塗料で大もうけした商人たちが
高価な石州瓦を使った街並みを作り上げました。
商人が都市計画に基づいてつくった町なのです。
映画では赤い屋根が映らないように撮影されていたので、
あれ~?どこかで見た気がするけど、どこだろう?
と、なかなか気が付きませんでした。
1959144_s
丘の上にお城のような立派な石垣をもつ豪商の住まい、広兼邸。
ここでも、ロケが行われたようです。

他には、高梁市の頼久寺がでていましたよ。
B-234
写真提供:岡山県
小堀遠州作の立派なお庭の見える座敷が使われていました。
映画では、頼久寺だけど、なんかちょっと違うかな…って感じでした。
きっと、美術さんが、どこと分からないように工夫されていたのでしょう。

頼久寺のお庭は、つつじの咲くころが一番きれいで、
来ていただいたら、どなたもきっと気に入られると思います。

ラストの五稜郭の城壁は、津山城跡で撮影されたそうですよ。

「燃えよ剣」のロケ地巡りを楽しんではいかがでしょうか。