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千足古墳は、国史跡・造山古墳群の一つです。
全長約80メートルで、5世紀に作られたと考えられています。
前方後円墳ですが、一般の前方後円墳と比べると
円形部分の大きさの割に、四角い部分が小さいのが特徴です。
2015年から復元が進められていましたが、
2023年4月30日、石室の一般公開が始まりました。
ゴールデンウィークは、たくさんの見学者でにぎわっています。
石室は、上部からガラス越しにのぞけるように整備されています。
スマホの写真なので、あまりうまく撮れていませんが、
奥に見える白いのが石棺です。
入り口の案内板には、もっとわかりやすい写真が載っていました。
石室内の仕切りに使われている「 石障(せきしょう )」には、
独特な幾何学模様の線と円弧が刻まれていて、
「 直弧文(ちょっこもん) 」と呼ばれています。
石室は長年水が溜まっていたとみられ、
発見時、石障の一部が剥落していたことから、
保存のため、本物は岡山市埋蔵文化財センターに保管し、
石室内には、同じ材質の岩で作ったレプリカの石障が設置されています。
周辺は、遊歩道も整備され、見学しやすくなっています。
この千足古墳のすぐ近くに、巨大な造山古墳があります。
造山古墳
©岡山県観光連盟
造山古墳は、全長350m、高さ29mで、日本で4番目に大きい古墳です。
1位 大仙陵古墳 (仁徳天皇陵) 全長:486m 大阪府
2位 誉田御廟山古墳 (応神天皇陵) 全長:425m 大阪府
3位 上石津ミサンザイ古墳 (履中天皇陵) 全長:365m 大阪府
4位 造山古墳 全長:350m 岡山県
5位 河内大塚山古墳 全長:335m 大阪府
©岡山県観光連盟
造山古墳ができたのは、仁徳天皇陵や応神天皇陵よりも古い時代です。
もしかしたら、できた当時は、日本一大きい前方後円墳だったのかもしれません。
そんな大きな勢力を持つ吉備の国が、この地にあったのかと思うと、
岡山っ子の私は、ワクワクします。
そんな大きな勢力を持つ吉備の国が、この地にあったのかと思うと、
岡山っ子の私は、ワクワクします。
1位から3位の古墳は、天皇陵なので、発掘調査ができません。
造山古墳は、通説では、「大和政権と対立した吉備の国の大首長の墓」
と言われており、天皇陵ではないので、発掘調査が進められています。
古墳の周りを取り囲む「葺石」などが見つかっています。
2022年の調査では、石室の一部と思われる、香川県産の安山岩でできた板状の石「板石」
が見つかりました。
いよいよ、誰が葬られた古墳なのか、わかる日も近そうです。
造山古墳群
〒719-1122 岡山県総社市下林1156
造山古墳 古墳の内部は見られませんが、古墳に上ることができ、大きさを歩いて感じられます
千足古墳 古墳内の石室をのぞいてみることができます。
石室の見学時間は、火曜日から日曜日の午前10時から午後3時までです。
入場料無料
造山古墳群(造山古墳と千足古墳のような小さい古墳が6つ)は、
住宅や田んぼの中にあります。
それぞれの古墳に駐車スペースがあるのではなく、
造山古墳ビジターセンターに車を置いて歩いて見て回るようになっています。
造山古墳ビジターセンターには、飲み物の自販機やトイレもあり、駐車料金は無料です。
センター内では、古墳に関するビデオが流れていたり、
説明のパンフレットもあります。
昨日は暑かったので、何より冷房が効いているのが嬉しいです。
造山古墳ビジターセンター
〒701-1344 岡山県岡山市北区新庄下789
営業時間は午後3時までですが、駐車場は使えます。
トイレ、自販機も外にあるので使えます。
トイレ、自販機も外にあるので使えます。