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さわやかな5月の風が吹くと、

ああ、いまごろは頼久寺がきれいだろうなあと思います。

頼久寺には小堀遠州作の美しい庭園があります。

年間を通して、楽しめる庭園ですが、

つつじやサツキが咲く春から初夏は一番美しい季節です。


小堀遠州といえば、大名で、建築家で、造園家で、茶人で、書家という

才能あふれる人です。

御所や仙洞御所、桂離宮、二条城、名古屋城などの築城や

大徳寺の孤篷庵、南禅寺金地院の造園は有名ですよね。

京都や名古屋でもてはやされていた一流の人の作った庭が

岡山県高梁市のお寺にあるのを不思議に思う人もいるかもしれません。

実は、小堀遠州は、高梁市にある備中松山城の城主だったことがあるのです。

備中松山城は、国内で現存する唯一の山城で、天空の城とも呼ばれています。

秋には雲海がきれいですよね。

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小堀遠州(政一)の父:正次は、関ヶ原の戦いの功によって、

備中国奉行となり、備中松山城を預かりました。

1604年(慶長9年)に正次が亡くなるとと、

長男である遠州が備中松山城と1万2,460石の遺領を受け継いだのです。

遠州が25歳のときでした。

以後、1617年(元和3年)に遠州が河内国奉行として転出するまで、

遠州は備中松山城の城主でした。

遠州は、さっそく備中松山城と尾根小屋の修築に取り掛かりました。

そして、頼久寺にモダンな庭園を造りました。

枯山水や大胆な刈込をした木々で海を表し、

石で鶴島、亀島を表しています。

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青い矢印が鶴島、赤い丸で囲んだところに亀島があります。


頼久寺は、今がベストシーズンです。

春の日のひと時を、頼久寺で庭園を眺めながらゆったりすごしませんか?

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